残響測定
残響時間とは、特定の音場における残響の具合を示す指標の一つであり、音源が発音を止めてから、残響音が60dB減衰するまでの時間をいう。音が60dB減衰することは、聞こえる音のエネルギーが100万分の1まで小さくなることをいう。
残響時間は、その空間の床・壁・天井の素材や容積によって変化します。オーデイオルームや音楽室などや楽器の種類よって適正な残響の設定が重要です。
まずは現状を把握することで改善策の検討が可能となります。
インパルス応答測定 1/1ocまたは1/3ocにて各周波数測定
綺麗に減衰する事が理想です。
残響時間 1/1ocまたは1/3ocにて報告書作成
周波数ごとにバラツキが少ないことが理想です。
小空間での室内音場の考え方
コンサートホール等で残響時間○○秒と表現されている場合があるが一般的な居室空間では部屋の吸音率で、目標とする音環境をつくります。 各素材の吸音率から用途に合わせた吸音率を提案致します。
小空間の奨励平均吸音率 0~1の間で表現(0は完全反射、1は完全吸音)
音源種類 | 推奨吸音率 |
---|---|
声楽 | 0.15~0.25 |
弦楽器 | 0.15~0.25 |
木管楽器 | 0.18~0.28 |
金管楽器 | 0.20~0.30 |
打楽器 | 0.35~0.45 |
AVルーム | 0.30~0.35 |
ピュアオーディオ | 0.20~0.30 |
ピアノ | 0.20~0.35 |
バンドスタジオ | 0.30~0.40 |
録ブース | 0.35~0.45 |
音楽室 | 0.15~0.25 |